(※印は訳あり品,、この色は新作です。)
映画(あ〜さ行) 映画(た〜は行) 映画(ま〜わ行) アニメ(あ〜さ行) アニメ(た〜わ行) 新 着
R.O.D(全3巻)/アニメ/評価:★★★★
(監)舛成孝二 (原)倉田英之
小説、TV、コミックとメディアミックスで展開するサイキックアクションのOVA。大英図書館特殊工作部の紙使いの能力者”ザ・ペーパー”こと読子・リードマンが、特殊能力を得て蘇った偉人のクローン達が画策する人類滅亡の計画に立ち向かう。そんなに期待していたかったのだが、なかなかいいねぇ。一昔前のスパイ映画の様なオープニングでまず惹きつけられた。ありそうでなかった紙を使った超能力っていうアイディアもとても新鮮で、ストーリーも短いながらもよくまとまっている。しかし、この3話だけで終わっていたら普通の面白い作品で終わっていただろう。そうならなかったのは、TVシリーズへの重要なプロローグとなっており、うまい具合にストーリーが絡み合っているからだ。価格が高いのがたまにキズだが・・・。

R.O.D−THE TV−(全9巻)※/アニメ/評価:★★★★★
(監)舛成孝二 (原)倉田英之
OVAで製作されたサイキックアクションのTVシリーズ。OVA版と違って、主役は香港で探偵社を営むミシェール、マギー、アニタの紙使い三姉妹。この三姉妹が人気小説家の菫川ねねねのボディーガードを依頼されたことで、数々の陰謀に巻き込まれていく。前作同様オープニングがかちょいい。先を読ませないストーリー展開で、伏線もいろいろと張ってあり、一見無意味とも思えるエピソードも、後の展開に重要な影響を与えている。また、多くのキャラクターが登場するにもかかわらず無意味な登場人物がなく、それぞれがストーリーに欠かせない存在となっている。後半の展開は多少強引な感じはするが、非常に良くできた作品だ。この作品だけでも十分楽しめるが、前作から5年後の話なので、OVAを見てからこれを見た方が百倍楽しめる。

青の6号※(全4巻)/アニメ/評価:★★
(監)前田真宏
地球を壊滅状態に追い込んだ科学者と、彼が作り出した獣人との戦いを描く、海洋SFアクション。OVA初のフルデジタル作品で、絵は非常にクオリティが高いが、内容はちょっとわかりにくく、物足りない感じ。

AKIRA※/アニメ/評価:★★★
(監・原)大友克広
海外で数多くのクリエイターに影響を与えた、サイバーパンクSF。その絵の細かさには度肝を抜かれた。ただ、原作を読んでいる者には、ストーリーが中途半端な感じがするかも。

APPLE SEED※/アニメ/評価:★★★
(監)荒牧伸志 (原)士郎正宗
世界的に注目されている士郎正宗原作の人気コミックをフルCGで映画化。遂にCGもここまで来たかと思わせる映像には、目を見張るものがある。各国の多数のミュージシャンが、自ら音楽への参加を売り込んできたとか。

あまつき(全6巻)※/アニメ/評価:
(監)古橋一浩 (原)高山しのぶ 
高校生「六合鴇時」は春休みに補習として大江戸幕末巡回展に行くことになる。ハイテク技術の詰まった場内を回るも束の間、奥にあった橋を通ろうとすると突如謎の妖、「鵺」に襲われる。間一髪の所をとある少女、朽葉に助けられるが、気が付くとそこは巡回展ではなく、妖と人間が共存する異世界「あまつき」であった。
 原作がどういう感じなのか分からないが、何にしても、急に始まって、盛り上がる前に終わってしまったって感じで、一つの作品としては全く不完全。第二期をやるのだろうか?題材は好みなのだが、これでは評価のしようもない。

アニマトリックス/アニメ/評価:★★
(監)アンディー・ジョーンズ、渡辺信一郎、森本晃司 外
「マトリックス」の世界を、アニメーションのトップクリエーター達が9つの短編にした作品。技術的には素晴らしいし、演出もうまいが、中途半端な感じ。起承転結の「結」の部分がすっきりしない終わり方の作品が多い。

AYAKASHI(全6巻)※/アニメ/評価:
(監)高田淳  (原)CROSSNET/APRICOT
久坂悠には、幼い頃から不思議な力があった。手を触れずに物体を曲げたり折ったりすることができるのだ。彼は力の正体を知らぬまま”手品”と称して小遣い稼ぎをしていた。そんなある日、悠はなぞの少女、夜明エイムと出会う。彼女を通じ、異型の力”アヤカシ”の存在を知ることとなる悠。アヤカシの力を巡る闘いの果てに、彼らを待つ未来は?
 元はエロゲーが原作だが、そういった部分は全くない。前半はなかなか期待させる展開だったが、後半は何か無理矢理話を結末まで持って行った感が否めない。キャラクターの心理も描き切れていない感じ。まぁ、全部で12話しかないから、いたしかたないが・・・。素材はいいと思うんだけどな。 

異世界の聖機師物語(全13巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)吉川浩司 (原)梶島正樹
強力な亜法動力で動く巨大な人型兵器「聖機人」。それを動かすパイロットとして一人の少年「柾木剣士」が、地球から「ジェミナー」と呼ばれる異世界に召喚される。そこで異世界の紛争に巻き込まれていく。
 あらすじを観るとお堅いバトル物かと思うが、そこは梶島ワールドである。ギャグあり、お色気あり、アクションありで、「天地無用!」シリーズ同様、ハーレム属性満載の作品で気軽に楽しめる。また、「天地無用!」とのリンクも匂わせている。

イノセンス/アニメ/評価:★★★
(監)押井 守 (原)士郎正宗
世界のクリエーターに影響を与えた「攻殻機動隊」の続編。またやっちまったか、という感じ。どうして押井守は2作目になると、より難解になるのだろう。1回見ただけでは理解しがたいかも。50%くらいの力で作ってくれると、一般うけするんじゃないかな。私のようなコアなファン向けかも。

ウィッチブレイド(全12巻)※/アニメ/評価:★★
(監)大橋誉志光 (出)Top Cow Productions,Inc
大震災で壊滅的な打撃を受けた近未来の東京に、一組の母娘・雅音と梨穂子が、とある事情で隔離されていた児童福祉庁の施設から逃げ出してきた。雅音は震災以前の記憶を失っており、腕には謎のブレスレットがはめられていた。逃げ出したものの二人は捕まり、雅音は留置所に入れられる。そこで、謎の怪物に襲われるが、その時ブレスレットが反応する。それは古代から伝わる最強の兵器・ウィッチブレイドだった。
 アメコミ原作の変身ヒーロー(ヒロインか?)アクションだが、母娘の愛情が最大のテーマとなっている。割と魅力的なキャラデザインだが、全体的に作画のクオリティがイマイチなのが残念。親子関係に重点をおくあまり、敵のキャラが立っていない様な気がする。でも、ラストはちょっとジーンときた。年齢のせいかな。

うる星やつら オンリー・ユー※/アニメ/評価:★★
(監)押井 守 (原)高橋留美子
人気コミックの劇場版。押井守の映画初監督作品。初の映画と言うこともあって内容はオールスターキャストって感じで、押井らしさはあまりないが、映画としてはよくまとまっている。今となってはあまり見る気はしないが、押井ファンとしては、とりあえず所持しておかないと。

うる星やつら2 ビューティフルドリーマー/アニメ/評価:★★★★★
(監)押井 守 (原)高橋留美子
監督、押井守の世界観を、初めてスクリーンで表現した作品。夢をテーマにした不条理世界の話。これを見たときは衝撃を受けた。原作はラブコメギャグ漫画だが、これは押井色の強いSF。

WOLF’S RAIN※(全10巻)/アニメ/評価:★★★
(監)岡村天斎
人の姿に変われる狼たちが、荒廃した世界で楽園を目指して旅をするロードムービー。TV版とは思えない程、絵のクオリティが高い。音楽もいい。TV終了後もOVAで話が続いている。

AIR(TV版)(全5巻)※/アニメ/評価:★★★
(監) 石原立也 (原)Key/ ビジュアルアーツ
「国崎往人」は「法術」と呼ばれる不思議な力で人々に芸を見せながら旅を続け、亡き母の意羽の生えた少女を捜し続けていた。そんな時一人の少女が現れ、一緒に遊んでほしいと懇願する。さすらいの人形遣いの青年が、海辺の田舎町で偶然出会った少女達と紡ぐひと夏の物語。
 「KANON」を見た影響で見てみた。これもいわゆる「泣きゲー」が原作で、「KANON」と同じ京アニが以前に制作した作品。まぁ、これも泣くね。しかし、全12話と短いことから、いろいろな部分が語られていない。視聴者がゲームをやっていることが前提で作られており、理解できない部分が多々あった。何か突然時代が変わってしまうし。それでも泣けるのは、見せ方がうまいのかな。

ヱヴァンゲリオン新劇場版1.11(BD)/アニメ/評価:★★★
(原・総監)庵野秀明  (監)摩砂雪
 ご存じ人気アニメの新劇場版。エピソードは前作と似た感じだが、何となく作品全体が明るくなったような気がする。登場人物のメンタルがちょっとポジティブになったような感じ。私はどちらかというと前作の陰鬱な感じが好きなのだが。

ヱヴァンゲリオン新劇場版2.22(BD)/アニメ/評価:★★★
(原・総監)庵野秀明  (監)摩砂雪
大人気アニメの新劇場版第2弾。今回から、前作と大きくストーリーが変わっている。何せ新キャラが登場しているのだから。前作にあったエピソードも盛り込まれているがキャラの配置が変わっていたり、使徒のデザインが変わっていたり、アスカの名字も違う。新たなストーリー展開で興味をそそる。パート1でも感じたが、やはり登場人物全員が前向きになったな。

エル・カザド(全13巻)※/アニメ/評価:★★
(監)真下耕一
物理学者シュナイダー殺害の容疑で追われる少女エリスには、なぜか裏社会で巨額の賞金がかけられていた。賞金稼ぎのナディはメキシコの田舎町でエリスを見つけるが、ふとしたいきさつからエリスを他の賞金稼ぎから救うことになる。エリスは事件の真相を突き止めようと、追手を逃れ生まれ故郷のある南へと向かっていた。そこに行けば、自分の知らない過去がわかるはずだと確信するエリスだが、案内役を買って出たのは、彼女を追っていたはずのナディだった。
 「ノワール」と同じ監督だけあって、ガンアクション、謎の組織、記憶のない少女、女二人組のロードムービーと、設定が非常にかぶっている。しかし、「ノワール」に比べると、いささか明るくコメディタッチになっている。しかし、何かいまいちパンチが効いてないんだよな。マニアックなガンアクションとか、絶体絶命のピンチとか、仲間の死とか、そういうのがあまりなくて、ハードボイルドにもなりきれてないし、かといって、そんなに笑える場面もない。設定はいいのになぁ。それなりに観れたけど、なんか可もなく不可もなくって感じだなぁ。

エルフェンリート※(全7巻)/アニメ/評価:★★★★
(監)神戸守 (原)岡本倫
人間を淘汰する可能性のある、特殊な能力と見えない手を持つミュータントの少女と、幼いころ目の前で家族を惨殺された少年の純愛&サイコサスペンス物。絵柄を見て、萌え系か?と思ったのだが、殺戮シーンが多く、内容はとてもグロくてヘビーだ。そんな中にもコメディタッチのシーンも盛り込まれて、そのアンバランスさが悲劇とのコントラストを高めて、切なさを助長している。ラストはちょっと説明不足な感じだが、割とこういう話は好きなので、評価はちょっと高め。

狼と香辛料(全6巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)高橋丈夫 (原)支倉凍砂 
「このライトノベルがすごい!2007」作品部門で第1位となった話題作のアニメ化作品。旅の行商人ロレンスは、商取引のために訪れたパスロエ村を後にした夜、荷馬車の覆いの下に眠る一人の密行者を見付ける。それは『賢狼』ホロと名乗る狼の耳と尻尾を持つ少女であった。ホロは神と呼ばれ、村の麦に宿った狼であった。長年村の麦の豊作に尽くしたが、農業の進歩により必要とされなくなり、望郷の念を募らせていた。そしてついに収穫祭の日、通りかかった荷馬車の麦束にのり移って村を脱出したのであった。少女が狼の化身であることを知ったロレンスは、彼女を旅の道連れとした。二人は行商の途中、様々な騒動に巻き込まれながらホロの故郷を目指して旅をすることになる。原作全9巻中の1、2巻の話。
 何か絵を見たときに萌えアニメ?と思ったのだが、タイトルがどうにも興味深くて観てみたら、これが結構面白い。童話の世界観と商人の商取引の駆け引きを組み合わせた話は独創性があり、ほどよい緊張感もあって面白い。主役2人の会話も軽妙なのもいい。そのうえ、何かちょっとしたもの悲しさが作品全体にあって、それが話を引き締めてる様な気がする。絵も綺麗で世界観にマッチしている。まぁ色々書いたが、一番の気に入った理由はホロの性格が私好みという点かな(^_^;)。ただ、ラノベ原作作品全般にいえることだが、原作が継続中のため、話が結末を迎えない所が欠点といえば欠点かな。

狼と香辛料U(全4巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)高橋丈夫 (原)支倉凍砂
TVシリーズ第2期。今回はロレンスとホロの心情の変化や葛藤を描いた部分が多く、エピソードの数も少なく、ロードムービーとしてはちょっと物足りない。終わり方も、ちょっと中途半端な感じがするし・・・。第3期制作への期待を込めた終わり方って感じかな。

お伽草子※(全8巻)/アニメ/評価:★★
(監)西久保瑞穂
平安時代、京の平安を守るために、病気の兄に成り代わり、正体を隠して仲間と曲玉を探すお姫様の話、なのだが、何故か急に舞台が現代の東京に変わり、不思議な現象に見舞われながら兄を捜す話に。なんだろうこの変わり様は。あまり必然性を感じないなぁ。

COWBOY BEBOP(全9巻)/アニメ/評価:★★★★★
(監)渡辺信一郎
太陽系を舞台に、賞金稼ぎ達の活躍を描くSFアクション。スタイリッシュな映像と洒落た音楽、いかしたセリフがカッコイイ!「ルパン三世」と「探偵物語」を足して宇宙に持っていった感じかな。

COWBOY BEBOP 天国の扉/アニメ/評価:★★★★★
(監)渡辺信一郎
TVシリーズの劇場版。謎の細菌テロに立ち向かう、ビバップ号の面々の活躍を描く。映像も音楽も非常にクオリティが高い。期待を裏切らない出来!

崖の上のポニョ/アニメ/評価:★★★
(監)宮崎駿
。ストーリーは特に説明することもないと思うが、人魚姫の宮崎版ってとこ。やっぱ、大御所が作るだけあって、飽きさせないし、面白いのだが、何にしても低年齢向きだからなぁ。「トトロ」のようなノスタルジックな部分がないだけに、大人にはちょっと物足りないなぁ。しかし、あの唄は刷り込まれるね。

風の谷のナウシカ/アニメ/評価:★★★★★
(監)宮崎 駿
やっと出ましたナウシカ。ストーリーは説明するまでもないでしょう。感動で背中がゾクゾクしますなぁ。未だかつて、これほどまでにメッセージ性の強い作品が存在するだろうか?こぼれ話だが、巨神兵の場面は「エヴァ」の庵野秀明が担当している。言われてみれば、なるほどと思うよね。

ガドガード※(全13巻)/アニメ/評価:★★★
(監)錦織 博
少年少女の前に現れた謎のロボットとともに、悪党を倒しながら、ロボットの謎に迫るSFアクション。レンタル屋のレビューで音楽が最高だというので、気になって手に入れた。確かにPE’Zの音楽はイカしてる。物語も新鮮でまずまずだが、キャラがちょっと子供向けっぽいよな。

CANAAN(全6巻)※/アニメ/評価:★★
(監) 安藤真裕 (原案)奈須きのこ
渋谷で起こった大規模テロから2年。少女・カナンは、上海で対テロリスト組織の依頼により、武装集団「蛇」に対抗する日々を送っていた。渋谷テロの実行犯と目される蛇の首領・アルファルドは、かつてカナンと共に戦った仲間でありながら、現在は袂を分かち、南アジアで潜伏を続けている。一方、フリーライターの御法川は、日本の三流雑誌社の取材で、駆け出しカメラマンのマリアと共に上海へ向かっていた。
 ゲームのスピンオフ作品なのだが、正直、設定や人間関係が解りにくい。ゲームやってること前提で作られている感じがする。結局、敵は何をしたかったのか。イマイチよくわからない。キャラは割と魅力的なのだが・・・。

KANON(京アニ版)(全8巻)※/アニメ/評価:★★★★★
(監)石原立也 (原)Key/ ビジュアルアーツ
北国の町にある従姉妹の少女の家に居候する事になった高校生「相沢祐一」は、なぜか7年前の記憶がなくなっていた。しかし、その町で謎めいた少女たちと出会い交流を深めることによって、幼い頃の大切な記憶を取り戻していくお話。「涼宮ハルヒ」で一躍有名になった監督の次回作。(東映版に失望したファンの声で、制作されたとか。)
 いやー泣いたね。特に序盤の展開は、過去の経験がフラッシュバックしてダメだった。主人公より立ち直りに時間がかかったよ。ほとんど予備知識もなく見たのだが、まさかこんな内容だったとは。パッケージを見てSFアクションっぽい恋愛物(18禁ゲーム原作というのは何となく知っていたが。)だと思ったのだが・・・。SFというよりファンタジーだな。マルチエンディングの原作をうまく一本のストーリーにまとめたスタッフの力量は見事だと思う。恋愛物という部分をあまり前面に押し出さず、どちらかというと広い意味での愛に主眼をおいているため、その手の話が苦手な私でも抵抗がなかった。(萌えっぽいセリフはちょっと抵抗があったが。)あんな切ない展開がちりばめられてたら、どのように話を収束させるのか次を見ずにはいられない。これだけ泣かされたら、この評価にするしかないっしょ。

かみちゅ!(全8巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)舛成孝二 (原)ペサメムーチョ
「R.O.D」のスタッフが制作。尾道を舞台に、突然神様になってしまった女子中学生ゆりえとその友達のどたばたを描く。登場人物はみんな一生懸命で純朴。時代背景はちょっと昔で、ちょうど自分の中学時代とリンクしている。自分にもこんな時代があったなぁ(ホントか?)と、何か懐かしくなる。ちょっとゆる〜い感じもなかなか良い。「絶対少年」で描く中学生とは対照的。子供にも安心して見せられる、最近ではあまりないホッとする作品だ。「文化庁メディア芸術祭優秀賞」受賞作品。

カムイの剣/アニメ/評価:★★★★
(監)りんたろう
角川映画の全盛期に制作された、アニメ映画第2弾。幕末の戦乱の中、キャプテン・キッドの財宝を巡る陰謀に翻弄される忍者・次郎の冒険スペクタクル。次々と起こる新たな展開は観るものを飽きさせない。ただ、2時間弱の話にするのはもったいない。こういう話こそNHKの大河ドラマにしてほしいものだ。

空の境界(全7巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)あおきえい (原)奈須きのこ
望まぬままに万物の生の綻び―死線を視る力「直死の魔眼」を得た独りの少女・両儀式と、かつて式に殺されかけ、それでも式を見守り続ける黒桐幹也が、魔術師とよばれる異能者達との闘いの中で自分たちの進むべき道を探していく。
 全七章という、これまでに例を見ない形態で劇場公開されたサイキックSF。この手の話は好きなのだが、もう少し明るい話の方がいいかも。あと、世界観の説明がほとんど無いので、とっつきにくい面があるかもしれない。(「空」と書いて「から」と読むのでお間違いなく。)

KARAS(全6巻)※/アニメ/評価:
(監)さとうけいいち
タツノコプロ40周年記念作品。「鴉」と呼ばれる街の守護者が、かつての「鴉」が街の有様に絶望し破壊と殺戮を繰り返す新宿の街を守るため立ち上がる。相当力を入れて作ったみたいだが、正直、話がなんだかわからん。絵のクオリティは高いし、出だしは期待を持たせる感じだったんだが・・・。主人公もいまいち目立たないし、脇役の背景もよくわからない、ヒロインらしき少女が出てきても何にも話に絡んでいないし。また、3巻が出てから1年9ヶ月も続編が出ず、打ち切りになったかと思った。これですっかり気が抜けてしまった。なんか尻すぼみって感じ。残念。

巌窟王※(全12巻)/アニメ/評価:★★
(監)前田真宏
仏文学「モンテ・クリスト伯」の復讐劇をSFタッチで描いた作品。とにかく映像が斬新で、アーティスティック。なれないうちは酔うかも。主人公は原作と違って、伯爵ではなく、復讐相手の息子となっている。主人公がどんどん罠にはめられていく様な話は、あまり好きではないが、終盤の逆転劇は胸のすく感じがした。

ガンソード(全13巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)谷口悟郎
荒野に夢が、街に暴力が溢れる惑星エンドレス・イリュージョン。この惑星にいる流浪人・ヴァンは結婚式当日に、カギ爪の男に花嫁を殺され、その男を追って荒野をさまよっていた。行き倒れになりかけ、何とか町にたどり着くが、その町で、悪漢に殺されそうになっていた少女・ウェンディを助ける事になる。しかし、その少女も兄を連れ去ったカギ爪の男を捜していた。二人はカギ爪の男を追って旅に出ることになる。ウェスタン調のSF。キャッチコピーは「痛快娯楽復讐劇」。絵も丁寧でうまいし、話はまずまず面白いが、主人公の設定もメカも武器も、どうも私の好みじゃないなぁ。敵もいったい何者だったのかよくわからんし。でも、エンディングで「SOS」がかかったのには感動した(T_T)

鬼公子炎魔(全4巻)※/アニメ/評価:★★
(監)神戸守 (原)永井豪
「ドロロン炎魔くん」の大人バージョン。絵や雰囲気はとても良い感じで、ストーリーもアダルト・テイストでなかなか面白く期待したのだが、たった4話で終了。しかもラスト2話はほとんど主役級が出てこない。炎魔を主役にする意味がないんじゃない?ホラーものとしてはそこそこ楽しめると思うけど。

機動警察パトレーバー EARLY DAYS(全2巻)/アニメ/評価:★★★★★
(監)押井 守 (原)ゆうきまさみ
記念すべき「パトレーバーシリーズ」の第1弾。漫画と同時進行で違うストーリーを展開していった、メディアミックスの先駆的作品。

機動警察パトレイバー ON TV(全8巻)※/アニメ/評価:★★
(監)吉永尚之 (原)ゆうきまさみ
ご存じ「パトレイバー」のTVシリーズ。そこそこ面白いのだが、クオリティはイマイチ。やはり、昔のTVシリーズはこれぐらいが限界かな。今の技術で、もう少しストーリーを練ったものを作って欲しいものだ。

機動警察パトレイバー NEW OVA(全3巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)吉永尚之 (原)ゆうきまさみ
TVシリーズの続編となるOVA。原作にもあるグリフォン編とオリジナルストーリーの構成。押井守もいくつかの話に脚本を書いており、面白い話も多い。しかし、面白い話に限ってパトレイバーが出てこないものが多いんだよね。う〜ん。

機動警察パトレーバー THE MOVIE/アニメ/評価:★★★★★
(監)押井 守 (原)ゆうきまさみ
劇場版第1弾。自殺した天才プログラマーが作ったプログラムの謎に迫る。謎解き、アクション、笑いのバランスがとれていて、完璧なエンターテインメント作品に仕上がっている。超オススメ。あのJ・キャメロンも大ファンだとか。

機動警察パトレーバー2 THE MOVIE/アニメ/評価:★★★★★
(監)押井 守 (原)ゆうきまさみ
劇場版第2弾。初期作品最終話と似たストーリーの自衛隊クーデターもの。クーデターものの大好きな私にとっては、あの緊迫感がたまらない。特に未確認戦闘機に対する自衛隊機のスクランブルシーンはゾクゾクする。前作に比べるととてもシリアスな作品。

WX3機動警察パトレーバー3 THE MOVIE/アニメ/評価:★★
(監)高山文彦 (原)ゆうきまさみ
漫画の方の話が元ネタの、シリーズの外伝的なストーリー。特車二課はほとんど出てこないので、漫画ファンの人はちょっと拍子抜けかも。ストーリーとしては面白いのだが、漫画を知っている者には新鮮味に欠けるのと、キャラの魅力が弱いのがおしい。

機動戦士ガンダム/アニメ/評価:★★★★★
機動戦士ガンダムU 哀・戦士編※/アニメ/評価:★★★★★
機動戦士ガンダムV めぐりあい宇宙編※/アニメ/評価:★★★★★
(監)富野喜幸
ロボットアニメに人間ドラマを持ち込み、従来のアニメーションに革新をもたらした、まさにアニメの金字塔。古いTVシリーズの再編集版であるため、絵的にはいかんともしがたい部分もあるが、今観ても鳥肌もん。公開初日に徹夜で並んだのが懐かしい。私にとって「ガンダム」と呼べるのは、この3本(&TV版)だけ。そういえば3部作って最近はやりだけど、これが先駆けなんじゃないだろうか?(やっとオリジナル音声のBOXが発売(07.12発売)。やっぱいいわぁ。)

機動戦士Z(ゼ−タ)ガンダムT 星を継ぐ者/アニメ/評価:★★
機動戦士Z(ゼ−タ)ガンダムU 恋人たち/アニメ/評価:★★
機動戦士Z(ゼ−タ)ガンダムV 星の鼓動は愛/アニメ/評価:★★
(監)富野由悠季
ファーストガンダムの正統な続編TVシリーズ「Zガンダム」の映画3部作の1作目。低レベルな昔の絵がほとんどで、場面の転換も急だし、登場人物の背景が説明不足など、やはりこの手のダイジェスト映画にはつきものの短所は拭いきれない。ガンダムファンはそこそこ楽しめるが、ストーリーを全く知らない者が観たらどうだろう?やはり、ファンムービーの域を出ていない様な気がする。私は楽しめたけどね。
でも、TV版とはエンディングが違う。だから「新説」。でも、昔の厳しさがなくなったような・・・。

機動戦士ガンダム0083 ジオンの残光/アニメ/評価:★
(監)今西隆志
OVAシリーズをまとめた劇場公開版。ガンダム世代のわたしはついつい手が出てしまったが、映画としてはイマイチ。

機動戦士ガンダム第08MS小隊(全4巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)神田武幸、飯田馬之介 (原)矢立肇、富野由悠季
数あるガンダムシリーズ外伝的作品の一つ。1年戦争時、地上部隊に配属されることになった連邦軍少尉・シローが地球降下中にジオン軍に襲われ、敵の女性パイロット・アイナと共に遭難してしまう。二人は生還するために協力し、お互いを意識しあうが救出された後、敵味方に分かれて戦うことになる。内容は、ガンダム版の「ロミオとジュリエット」で、戦争物としてはちょっと厳しさが足りないかなって感じだが、MSはガンダムシリーズの中では最もリアリティがあるということで評価されてる。ガンダムファンなら楽しめるだろう。

キノの旅※(全5巻、劇場版)/アニメ/評価:★★★
(監)渡辺高志 (原)時雨沢恵一
少女と、話すバイク「モトラド」が、こだわりを持つ国を旅して、色々な出来事や事件に巻き込まれる。感じとしてはガリバー旅行記に似てるかも。誰もが正しいと思うことを突き詰めた末に起こる悲劇といった、割とブラックな内容のショートストーリーが多い。結局、少女が旅をしている理由ははっきりわからないが、それはあまり重要ではない様に思う。星新一のショートショート的に楽しむ作品だ。

究極超人あーる/アニメ/評価:★★
(監)知吹愛弓 (原)ゆうきまさみ
「パトレイバー」のゆうきまさみ原作の人気ギャグ漫画、初OVA作品。原作のシュールなギャグは私のテキストとなっている。アニメであの感じを出すのは、ちょっと難しかったか?

銀河鉄道999※/アニメ/評価:★★★★★
さよなら銀河鉄道999※/アニメ/評価:★★★★★
(監)りんたろう (原)松本零士
私たちの世代にとっては、これははずせないでしょ。ゴダイゴの曲とともに鉄郎が999で旅立つシーンは、今見てもゾクゾクする。数々の名台詞は鳥肌もん。私もメーテルみたいな女性と冒険の旅に出たいものです。そういえば公開当時、国鉄が行き先不明のミステリートレインを企画していたっけ。乗りたかったなぁ。LDのBOXも持ってます。)

雲のむこう、約束の場所※/アニメ/評価:★★★★
(監)新海誠
たった一人で短編アニメ「ほしのこえ」を作ったことで話題となった、新海誠の商業用映画の初監督作。南北分断された日本で、北海道にそびえ立つ塔に自分で作った飛行機を飛ばす夢を持つ少年と、原因不明で眠る続ける少女のラブストーリー。恋愛物はあまり好きではないのだが、ちょっと感動した。この監督は、場面の切り取り方がとてもうまく、平凡な風景を感動的に見せている。モノローグの掛け合いも特徴的で、主人公達の心情がひしひしと伝わってくる。吉岡秀隆が声を担当しているのも効果的だ。

クラウ ファントムメモリー(全9巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)入江浩
驚異的な能力を持つ謎の生命体と融合してしまった少女と、その生命体の「対(つい)」である少女の逃避行を描くロードムービー的作品。設定がとっつきにくく(「対」ってなに?)、キャラクターもあまりインパクトがなかったので、はじめは「地味だな〜」と思っていたのだが、話数が進むにつれ、目頭を熱くさせる展開に。感動的な佳作だ。

クラッシャー・ジョウ(コンプリートボックス)/アニメ/評価:★★★
(監)安彦良和
84年公開の劇場版。OVA「氷結監獄の罠」、「最終兵器アッシュ」のBOX。高千穂遙原作のスペースオペラ。

クリスタル・ブレイズ(全6巻)※/アニメ/評価:★
(監)加瀬充子
はきだめの街ラグス・タウンと呼ばれるスラム同然の街でS&A探偵事務所というなんでも屋を経営している青年・シュウは心の傷を負いながらも気ままな 暮らしを謳歌していた。そんな中、記憶喪失の少女・サラと出遭ったことから事態は急変。探偵見習いのアヤカやマナミたちとともに、女性がガラス化して死亡するという不可解な事件に立ち向かって行く。
 正直言ってつまらん。大人の楽しめる作品を作ろうとしてたようだが、変に子供っぽい考えのガキんちょを登場させたばっかりに、とても大人向けとは呼べない作品になってしまっている。子供視点で話が展開することが多く、主人公の活躍が少ない。ハードボイルドというには、いささか力不足。

紅の豚/アニメ/評価:★★★★
(監)宮崎 駿
宮崎駿の趣味である戦闘機乗りの話。男の友情とロマンとプライドを詰め込んだ、まさに大人の男向けのストーリー。自分ではあまり興味のないテーマだったが、グイグイと話に引き込まれてしまった。運河の飛行シーンは大好き。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲※/アニメ/評価:★★★
(監)原恵一 (原)臼井儀人
何もかも懐かしい昭和の雰囲気漂う20世紀博覧会。その「20世紀の臭い」にやられ、幼児化していく大人達を救い出すため活躍するしんのすけ達を描く。「20世紀の臭い」って・・・。よくこんなこと考えつくなぁ。挿入歌まで古い曲だし。(ベッツィ&クリスとか)それだけで笑ってしまった。かくいう私もこの臭いにやられそうになった。この気持ちは痛いほどわかる。これは、大人でなければわからんね。

けいおん!(全7巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)山田尚子 (原)かきふらい
女子高軽音部の日常を描く4コマ漫画のアニメ化。制作が京アニということもあって、「ハルヒ」の演奏シーンで味を占めたな、どんな演奏を見せてくれるのかと思ってみたら、なかなか音楽をやらない。なんじゃこりゃと思っていたが、会話やツッコミのテンポが良く、非常に面白く笑える。それだくかとおもっていたら、ポイントポイントで、バンド演奏が入り、なかなか聴かせてもらえなかった分だけ、気持ちが盛り上がる。なかなkうまいね。昔を思い出して、思わずギター買っちまった。(あんまり弾けないけどね。)

ケロロ軍曹(全13巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)佐藤順一 (原)吉崎観音
地球侵略のためやって来たカエル型宇宙人と地球人一家のドタバタを描くギャグアニメ。基本的に子供向けな作りだが、とあるTVで大人でも笑えるということを言っていたので見てみたが、たしかに結構笑える。特にガンダム世代のツボにはまるパロディが多い。(原作は「エヴァ」ネタが多いらしいが、版権の関係。)こんなパロディ、子供が見てもわかんないよなぁ?っていうか、無理難題。

ケンコー全裸系水泳部ウミショー(全6巻※)/アニメ/評価:
(監)そ〜とめこういちろう (原)はっとりみつる
コミック原作のスポーツギャグ。海猫市緒ノ島の海岸に、家つきイカダに乗ってやって来た少女、蜷川あむろは「県立海猫商業高等学校」に転校する為、はるばる沖縄から航海してきた。その不思議な泳力を買われ水泳部入りするあむろだが、かなづちのマネージャー 沖浦要になついてしまい、ドタバタの騒動を引き起こす。
 絵的にはなかなか好感が持てるが、まぁ、なんか一昔前のお色気ギャグアニメって感じ。思ったほど笑えなかったな。

幻魔大戦※/アニメ/評価:★★★
(監)りんたろう (原〉石ノ森章太郎、平井和正
角川映画のアニメ映画第1弾。というだけあってえらい力の入った、超能力もの。キャラデザインは大友克広が担当している。公開当時はその絵の綺麗さにひかれて劇場まで足を運んだ。

GHOST IN THE SHELL〜攻殻機動隊/アニメ/評価:★★★★
(監)押井 守 (原)士郎正宗
全米ビルボード誌でビデオチャート1位にもなった、士郎正宗原作のサイバーパンクSF。あの「マトリックス」もアクションシーンを参考にした押井守の傑作。この作品から「ジャパニメーション」という言葉が生まれた。

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(全13巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)神山健治 (原)士郎正宗
士郎正宗原作のコミックのTV化。登場人物は同じだが、押井作品の映画や原作とはストーリーが違う別物。舞台をよりリアルな近未来として描いている。しかし、徹底的に練り込んだ緻密なストーリーはなかなか。菅野よう子の音楽もいかしている。押井守も参加して2ndシーズンが制作されるそうな。

攻殻機動隊S・A・C 2nd GIG(全13巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)神山健治 (原)士郎正宗
人気シリーズの第2弾。今回は押井守も参加している。前作よりもさらに政治的な色合いの濃い作品となっており、1話完結の話が少なく全体で1つのストーリーとなっている。ラストはほろりとくるねぇ。

攻殻機動隊S.A.C Solid State Society※/アニメ/評価:★★★★
(監)神山健治 (原)士郎正宗
OVAシリーズに続く長編作品。草薙素子が9課から姿を消して2年後、新生9課は義体化したトグサが隊長となり、梵の刺青を入れた13人のテロリストの連続自殺事件に絡む空港人質立て篭もり事件の鎮圧に向かう。しかし、追い詰められた犯人は「傀儡廻が来る」と言い残し自ら命を絶ってしまう。一方単独でテロ事件の捜査を行っていたバトーは素子と再会し、「ソリッド・ステートには近づくな。」と謎の警告を受ける。捜査が進むにつれバトーは素子が「傀儡廻」ではと疑い出す。とにかく、絵もストーリーも非常にクオリティが高く、プロットも緻密。緊迫感を煽る演出も見事で、良くできた作品だ。平成18年度メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品。

交響詩篇エウレカセブン(全13巻)※/アニメ/評価:★★★★★
(監)京田知己
トラパーと呼ばれる粒子が大気中に含まれるある惑星に、空中を滑空するスポーツ「リフ」に夢中な14歳の少年、レントンがいた。そんなある日、自宅の近くで爆発音が起き、そこには、見たこともない美しいロボットと少女・エウレカがいた。さらにそこにアンダーグラウンド界でのカリスマ的ヒーロー、ホランドが現れ、成り行きから、レントンは軍との戦いに巻き込まれ、行動を共にすることになる。うーん、やられた。確かにこりゃ評判どおりだね。とにかく絵や色使いが綺麗で、アクションはとても斬新。また、ストーリーも少年が厳しい現実を突きつけられ、挫折しながら、それを乗り越えて成長していく姿や、純粋に愛を貫く姿が丁寧に描かれている。感動と絶望感が交互に襲ってくる濃密な作品だ。もっと、話題になってもいいと思うな。しかし、セブンって・・・何?

ゴーストハント(全11巻)(全9巻)※/アニメ/評価:★★★
(監) 真野玲 (原)小野不由美
渋谷一也、通称ナルが所長を務める心霊現象調査事務所「渋谷サイキック・リサーチ」は、依頼人から持ち込まれた心霊現象を科学的に調査している。高校生の谷山麻衣はある日、ナルの助手のリンに怪我をさせたことがきっかけでナルと知り合い、アルバイトをすることに。相次ぐ事件を、僧、エクソシスト、霊媒、巫女ら霊能者の仲間達と解明するミステリーホラー。小説からコミック、アニメと作品化されてきたメディアミックス作品。どちらかといえば女性向けの作品で、少女漫画的な主人公の心理描写や感情表現はつっこみたくなるが、割としっかり謎解き作品になっていて、「XーFILE」的で結構面白い。1エピソードもボリュームがあって、見応えがある。この手のジャンルの中では優等生って感じかな。ただ、あのオープニングはどうにかならんかったかな。作品の顔なんだから。

コードギアス 反逆のルルーシュ(全9巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監) 谷口悟朗
世界の3分の1を支配する大国家「神聖ブリタニア帝国」に占領された日本を舞台に、母親を暗殺した帝国をを憎む皇族の少年・ルルーシュが、偶然授かった「ギアス」と呼ばれる「絶対遵守」の力を使い、帝国に反抗する戦いを描く。監督は「プラテネス」を原作以上に昇華させた谷口悟郎、キャラクターデザインを人気漫画家集団CLAMPが担当している。絵的にあまり好みじゃなかったので、見るのにちょっと躊躇していたのだが、面白いねぇ、これ。戦いの描き方が先の先を読む頭脳戦って感じで目新しいし、こういうことをするとこんな結果が、っていう意表をついた展開や、それをルルーシュ乗り越える様が、なかなか驚かされる。しかし、結局、物語が完結せずに終了してしまいラストまで驚かされた。第2期の製作が決定したので、それを見てみないと正当な評価はできないかなぁ。

コブラ 劇場版※/アニメ/評価:★★
(監)出崎統 (原)寺沢武一
左腕にサイコガンを仕込んだ、宇宙海賊コブラの活躍を描く、スペースアドベンチャーコミックの劇場版。普段はふざけていても、強くてクールで、いつも美女に取り囲まれている。私の目指すところと一緒だね。

コヨーテ ラグタイム・ショウ(全6巻)※/アニメ/評価:
(監)野中卓也
戦争で破壊間際の惑星に、伝説の海賊王が遺した莫大なお宝が眠っていた、宇宙海賊・通称ミスターとその仲間達は、海賊王の娘である少女フランカと共にお宝の回収に挑むが、その宝を狙う犯罪集団マルチアーノ一家と、ミスターを狙う銀河連邦警察の女捜査官アンジェリカの三つ巴の戦いになる。
 久々にオヤジが主役で、ちょっと伊達と酔狂なストーリーを期待したのだが。物語序盤は何となくそんな匂いを感じられ、12姉妹のゴスロリ・アンドロイドの殺人マシーンなど奇抜なアイディアも盛り込まれていたが、後半に進むにつれ、何かありきたりの展開に。キャラクターの多さも、短い話の中では生かし切れていなかった。

コンパイラ/アニメ/評価:★★
(監)村山 靖 他
知る人ぞ知る、麻宮騎亜原作のパロディ満載のコメディ漫画が原作。過去にLDで発売したオリジナルOVA3作を1つにまとめたもの。まあそこそこ笑えるのだが、漫画があまりにも破茶目茶で面白いのでそれから見るとちょっと不満足。

サクラ大戦 活動写真※/アニメ/評価:★★
(監)本郷みつる
人気ゲームの劇場版アニメ。大正時代に蒸気ロボットで魔物と戦う少女歌劇団というコテコテのストーリーだが、作品のクオリティはなかなか。

The Soul Taker 魂狩※(全5巻)/アニメ/評価:★
(監)新房昭之
タツノコお得意の変身ダークヒーロー物。母親に殺され、強大な力を持って蘇った少年が、正体不明の敵と戦い、妹の分身を助けながら本物の妹を捜す。ドラマの世界が閉塞的で、登場人物以外は人がいないような感じ。作画の技術的にも(アメコミ的な感じを狙ったんだろうが)画面がごちゃごちゃしていてとても観にくい。このため、主人公の変身後の姿が全然印象に残らない。しかもあまりカッコよくない。

THEビッグオー first season&second season/アニメ/評価:★★★★★
(監)片山一良
WOWOWで放映されていた、アメコミテイスト溢れる巨大ロボットアニメ。40年以上前の記憶がなくなった町で起こる、記憶の断片を巡る事件に巨大ロボを操るネゴシエーターが挑む、アダルトな雰囲気のスタイリッシュなストーリーが良い。日本では放送打切りになったが、アメリカで人気が出て、2ndシーズンが制作された。ウルトラ○ブンとフラッシュ○ードンをパロったようなオープニングは笑える。

サマーウォーズ(BD)/アニメ/評価:★★★
(監)細田守
数学が得意だが気弱な高校2年生の健二は、憧れの先輩・夏希に頼まれ、夏休みの間、彼女の実家で夏希のフィアンセとして過ごすことに。そんな時、健二はネット上の仮想空間オズで起きた事件に巻き込まれ、その影響が現実世界にも波及。夏希の一家ともども、世界の危機に立ち向かう。
 先の展開が読めない話自体は面白かったが、ちょっと期待していたものとは違った。「時かけ」の監督ということもあって、弾けんばかりのアクションを期待していたのだが、現実世界ではほとんどアクションがないし、終盤まではほとんど主人公が目立たない。「時かけ」とは正反対。こうじゃないんだよなー、期待してたのは。

サムライ・チャンプルー(全13巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)渡辺信一郎
BSで放映したサムライアクション。監督は「カウボーイ・ビバップ」や「アニマトリックス」の渡辺信一郎。この監督らしく、粋で、かっこいいアクションは一見の価値あり。また、時代劇なのに、時代背景を全く無視した小物や音楽を使って独特の雰囲気を醸し出している。全体的にはふざけた話が多いが、所々でシリアスなエピソードを入れ、話を引き締めている。

さよなら絶望先生(全4巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)新房昭之 (原)久米田康治
自殺願望の超ネガティブ教師・糸色望と、超ポジティブ電波系、ひきこもり、ストーカー、被DV疑惑、人格バイリンガル、超几帳面、不法入国難民など一癖も二癖もある女子高生が展開する、コミック原作の学園不条理ギャグ。面白いわ、これ。私の好きな「ぱにぽに」で一気に弾けた新房監督とシャフトが制作。そのテイストをそっくりそのまま引き継いで、アダルトさとブラックさを足した感じだ。おとなしめだが黒板ネタも健在だし。あまりにもぶっとんでいるので相当話をいじってるのかと思ったら、割と原作に忠実。原作とアニメスタッフの感覚がマッチしているのか全く違和感がない。絵も全編レトロ調で綺麗だし、脈絡のないカットが随所に挿入されてたり、細かいギャグが散りばめられてたり、スタッフの遊びや感性が感じられる。ある意味芸術的だ。こういうシュールな作品は、モロ私の好み。ただ、ラストでちょっとパワーが落ちたかなって感じがあったので、【俗】編に期待したい。

【俗・】さよなら絶望先生(全4巻)※/アニメ/評価:★★★★★
(監)新房昭之 (原)久米田康治
コミック原作の学園不条理ギャグ第2期。1期に比べて更にぶっとんでいていいね。DVDになって、TVと仕様が変わってる部分もあるけど、それでも面白い。実験アニメーションやら、オープニングから全編パロディやら、やりたい放題って感じ。ただ、やりすぎでついて行けないものもあるが・・・。オープニングも前期が秀逸すぎてちょっと見劣りするけど、それでも、やっぱ面白いね。

【獄・】さよなら絶望先生(全2巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)新房昭之 (原)久米田康治
シュールでブラックなギャグ・コミック原作のOVA版。コミックと抱き合わせ販売です。TVシリーズの時より、ちょっとパワーが落ちてるかな。

【懺・】さよなら絶望先生番外地(上・下)※/アニメ/評価:★★
(監)新房昭之 (原)久米田康治
シュールでブラックなギャグ・コミック原作のOVA版。コミックと抱き合わせ販売第2弾です。やはりTVシリーズの時より、ちょっとパワーが落ちてるな。原作にわりと忠実で、逆にそこが不満。でもオープニングはTVのものを手直ししてあり、なかなか。秀逸

ジャイアント・ロボ THE ANIMATION〜地球が静止する日 BOX/アニメ/評価:★★★★★
(監)今川泰宏
完全無欠なエネルギーを停止させようとする悪の結社とそれを阻止する国際警察機構のエージェント達の戦いを描く。いやー素晴らしい。よく動く絵、講談調のセリフ回し、壮大な音楽、荒唐無稽なストーリー、次が気になるエンディング、既成概念にとらわれない演出手法、ここまでやるかと言った感じ。まぁ、ここまでやったから、たった7話の作品に5年半もかかったわけだが・・・。いまいち知名度が低いのはこのせいか?オークションでやっと手に入れました。

GR ジャイアント・ロボ(全7巻)※/アニメ/評価:★★
(監)むらた雅彦 (原)横山光輝
世界各国に謎の巨大ロボットが出現、都市や遺跡を破壊し尽くしていき、世界は恐怖のどん底にあった。謎の巨大ロボットは忽然と現れては、また消え去り、目的は杳として分からなかった。一方、沖縄の南与那国島でアルバイトをしている青年・草間大作は、不思議な少女に導かれ、海底の古代遺跡において、鋼鉄の巨神と契約を行う。巨大ロボットの操縦者となった大作は、テロに対抗する国連組織に保護され、熾烈な戦いに巻き込まれる。タイトルは「ジャイアント・ロボ」だが、横山光輝の原作とは全く別物。面白くないわけではないが、敵の目的も分かりづらく、なかなか核心に迫らない展開にちょっとイライラするのが残念。

灼眼のシャナ(全8巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)渡部高志 (原)高橋弥七郎
人気ラノベ原作のSFアクション。御崎市で平凡な日常を過ごしていた高校生、坂井悠二は“燐子”と呼ばれる怪物の出現と共に非日常の世界に巻き込まれ、名も無き少女と出逢う。その少女は、人知れず人を喰らう異世界人“紅世の徒”を探し討滅するフレイムへイズの一人。彼女は、悠二が自覚のないまま死んでいることを告げ、訳あって“紅世の徒”から狙われるようになった悠二を護る様になる。そんな彼女に悠二は、彼女の愛刀から「シャナ」という名前をつける。2人は反発しながらも、少しずつ惹かれ合っていく。
 SFアクションとラブコメを融合した、「ツンデレ」を世に広めた作品。その世界観や、徐々に仲間や理解者が増えていく過程は面白いが、アニメ作品としてのクオリティは中の下といった感じ。同じ「いとうのいぢ」キャラの「ハルヒ」と比べると、絵のクオリティに雲泥の差がある。演出面でも、敵との戦いの展開があっさりしすぎてるような気がするし、絵的にも迫力がもうちょっと欲しいところ。

灼眼のシャナU(全8巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)渡部高志 (原)高橋弥七郎
人気ラノベのアニメ化第2期。バル・マスケとの戦いを終え、平和を取り戻した御崎市。シャナと悠二は町にとどまり、穏やかな日々を過ごす。だが、悠二を、宝具「零時迷子」を狙い新たな“徒”が現れる。
 絵のクオリティが前作より上がった感じがするし、ストーリーも、色々な登場人物の心情にスポットが当てられてるし、敵の思惑が謎だったり、ちょっと複雑になっていてそれなりに楽しめた。しかし、前半の学園ラブコメ的な展開は、ちょっとイライラした。あと、ちょっとご都合主義っぽい感じがあるんだよな。特に戦闘シーン、登場人物の強さの度合いとか、技の威力とかがね。こういうところの約束事がかっちりしてれば、もっと話が締まる様な気がするんだけどな。

11人いる!※/アニメ/評価:★★★★
(監)出崎統、富永恒夫 (原)萩尾望都
萩尾望都原作のSF少女コミックの映画化作品。漂流する宇宙船の中で、10人で行われるはずの宇宙アカデミーの最終試験に、なぜか11人の受験者が。そんな中で次々と不可解な事故が起き、受験者達は疑心暗鬼になる。86年の古い作品だが、今観てもなかなか面白かった。私がミステリー好きだからかな?余談だが、たまに頭に浮かんでくるメロディーがあって、何の曲か思い出せなかったのだが、この作品のEDテーマだった。

獣王星(全4巻)※/アニメ/評価:★★★
(監)錦織博 (原)樹なつみ
少女漫画が原作のSF作品。コロニー「ユノ」に住む双子の兄弟、トールとラーイは政治家でかつ科学者の両親を持つエリート。11歳のある日両親が殺され、二人も、死罪のものが送られるという惑星「キマエラ」に落とされる。厳しい環境のキマエラは「獣王」と呼ばれる王が支配する弱肉強食の世界。生命力に溢れるトールは惰弱な弟ラーイを連れて、生き延びるために戦い、高い適応力を見せる。やがて、獣王になればキマエラの外に出られることを知ったトールは、両親の殺害と自分達がキマエラに落とされた理由を知るために獣王になることを目指す。少女漫画のSFって、少年漫画にはないストーリーなので、男には物珍しくて割と面白い。これも、なかなか面白い展開で見続けていたのだが、ラストが・・・。こうなる必要があるのかなぁ。少女漫画って残酷なのも多いよね。

獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇(全4巻)※/アニメ/評価:★★
(監)川尻喜昭
日本よりも海外で評価されている本監督の忍法物。アメリカで「ニンジャ・スクロール」のタイトルで人気の高かった映画版のシリーズ物。川尻善昭といえば、エロス&バイオレンス&グロテスクで耽美な描写が特徴だが、全体的にマイルドで、話数も少ない分、キャラの書き込みが甘い感じがする。

JINKI EXTEND(全5巻)※/アニメ/評価:
(監)むらた雅彦 
 ベネズエラで人機(ジンキ)と呼ばれる巨大ロボット兵器の操主となり戦う青葉。その3年後、東京で人機(ジンキ)の操主となって戦う赤緒。同時進行で二人の物語が展開され、だんだんとお互いの二つの話が集約されていく、巨大ロボットアクション。はっきり言って何が何だかわからん。何のために戦っているのか、誰が悪者なのか、登場人物が何者なのか、全く説明不足。話の展開も強引だし、時系列を崩したりして凝った演出を狙ったようだが、更に話をわかりにくくしている。

真月譚 月姫(全6巻)※/アニメ/評価:★★
(監)桜美かつし (原)奈須きのこ
子供の頃の大事故をきっかけに、全てのモノの壊れやすい線が見えるようになった高校生・遠野貴志は、父の死を機に実家に戻ることになるが、引っ越し当日体調を崩し、高校を早退してしまう。その帰宅途中、人とは思えぬ美しい女性・アルクエイドを見かけた瞬間、激しい衝動に駆られ、彼女を殺してしまう。ゲームが元ネタの吸血鬼もののホラーサスペンス。私の好きなジャンルの作品だが、なにぶん話数が少ない。はっきり言って、1クールでは分からない部分が多すぎる。登場人物の素性がよくわからないんだよね。主人公でさえも。倍ぐらいの長さがあれば、もっと良くなったんでは。

新世紀エヴァンゲリオン:リニューアル版(全9巻)/アニメ/評価:★★★★★
(監)庵野秀明
買ってしまった。謎が謎呼ぶ展開、コミカルで残酷なストーリー、ドロドロした人間関係、クオリティの高い絵、あえて説明を入れずに宗教・哲学・心理学用語をバシバシ入れる不親切さ、何が何だかわからない結末。まさに私のストライクゾーン!だけど、これを観ると暗ーくなるんだよね。

神秘の世界エルハザード(全2巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)林宏樹
「天地無用!」のスタッフが参加した、SFラブコメ。しかし、「アリババ」や「シンドバッド」の様な冒険活劇の雰囲気もあり、テンポもよくて結構面白い。1話目で謎を提示して、話に引き込む展開はウマイ。

神秘の世界エルハザード2※/アニメ/評価:★★★
(監)岩崎良明
1作目ラスト一歩手前の後日談。なかなか面白いが前作に比べると、展開がちょっと強引で、ストーリーも絵的にも作り込みが足りない気がする。

人狼/アニメ/評価:★★
(監)沖浦啓之
押井守が原作・脚本で、押井塾出身の若手、沖浦啓之の初監督作品。架空の昭和30年代、反政府組織とその鎮圧部隊である「首都警」の抗争の中での悲劇を描く。押井守が好んで使う、戦後の混乱期のようなシチュエーションの「犬狼シリーズ」作品。ちょっと、全体的に話が暗いな。

スカイ・クロラ/アニメ/評価:★★★
(監)押井守 (原)森博嗣
永遠の平和な世界。生を実感するためにショーとしての戦争を維持する「キルドレ」。彼らは戦闘機に乗って戦う宿命を背負い、殺されなければ思春期のまま生き続ける。「キルドレ」のユーイチは、新たな配属となった。過去の記憶のない彼だが、初めて乗る機体も身体に馴染み、エースの座に着く。基地司令のスイトはそんなユーイチを複雑な眼差しで見つめていた。
 もっと複雑な展開を予想していたのだが、ストーリーは思ったよりもわかりやすかった。言い換えると押井色があまり出ていなかった様な気がする。少し一般人に迎合しているような・・・。しかし、その割には感情表現が細かすぎて、はたしてどれだけの人が感じられるのだろうかという疑問も。CGの多様も監督の個性をつぶしてるような気がする。押井ファンだけにちょっと評価は厳しくなっちゃった。

スキージャンプ・ペア/アニメ/評価:★★★
(監)真島理一郎
実際にはあり得ないスキージャンプのペア競技を、実際のTV中継と同じようにCGで描いた作品。笑える。28カ国の映画祭で上映され、多くの賞を受賞した。

涼宮ハルヒの憂鬱(全8巻)/アニメ/評価:★★★★★
(監)石原立也 (原)谷川流、いとうのいぢ
ミリオンセラーとなった小説のアニメ化作品。高校の入学式初日、クラスの自己紹介で「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者以外に興味がない」と豪語する成績優秀、運動神経抜群の美少女・涼宮ハルヒと、たまたま前の席に座っていたがために無茶な注文を押しつけられるはめになった主人公キョン、世の中の不思議を探すためにハルヒが設立したSOS団のメンバーとして集められた一癖ある団員達が繰り広げる非日常系SF学園コメディー。見る前は単なる萌えアニメかと思ってたが、これがまた、めがっさ面白い。ハルヒの支離滅裂な怒濤のマシンガントーク、それに対する主人公の的確なつっこみや不条理な出来事に巻き込まれるさま、所々に散りばめられた謎等々、作品全体のテンポが良く、見ていて気持ちがいい。演出もとても芸が細かく、絵のクオリティも非常に高い。あまり聞かない制作会社なのに。しかも、挿入歌も私の青春時代のバンドブームの頃のテイストでハマッた。(これで買ってしまった。音楽ネタ好きなのかも?)ただ、原作がまだまだ続いているので、作品自体は完結していない。

涼宮ハルヒの憂鬱(第二期)/アニメ/評価:
(監)石原立也 (原)谷川流、いとうのいぢ
人気ラノベのアニメ化第2期。今回のシリーズはネット上でも賛否両論、というより批判が多かったが、15話中8話がほぼ同じストーリーの繰り返しという掟破りのシリーズ構成。演出的にも、これだけ同じ話を繰り返す必要は全くないし、エピソードも3つしかないので、非常につまらない。TV上で無料で観れるのならいいが、金を出して購入するのは非常に馬鹿らしく感じる。(買ってしまったが・・・。)正直、3、4巻は買う必要はないだろう。

ストレンヂア−無皇刃譚※/アニメ/評価:★★★
(監)安藤真裕
戦乱の時代。少年・仔太郎は禅僧の祥庵に連れられ、中国より日本へやってきた。しかしなぜか明国の謎の武装集団に襲われて祥庵と離ればなれとなり、愛犬の飛丸と共に旅をしていた。そんなある日、ねぐらの廃寺で、仔太郎は自らの刀を封印した不思議な浪人・名無しと出会う。そして出会いの直後に再びやってきた明の刺客の襲撃を、名無しが撃退。これをきっかけに、仔太郎と名無しは旅の道中を共にすることになる。
 最近では珍しい、劇場用のオリジナル・アニメ。そんなに注目されてなかったような気がするが、チャンバラ映画としてはなかなかのものだ。絵のクオリティは文句の付けようがないし、アクションの迫力も相当なものだ。ただ2時間という枠に納めるため、登場人物の奥行きが描き切れていないのが残念だ。3部作ぐらいにしたらちょうどよかったかも。あと、話題作りのためのキャスティングは嫌いなのだが、思ったよりも長瀬智也の声がハマってたな。

砂ぼうず※(全12巻)/アニメ/評価:★
(監)稲垣隆行 (原)うすね正俊
戦争で砂漠と化した、関東大砂漠で活躍する、悪どい何でも屋「砂ぼうず」の活躍を描く。銃器なんかちょっとマニアックなので、多少の期待はあったのだが、主人公にカッコよさが全くなく、とにかく愛着がわかない。終盤は、まるで助手の方が主人公のようで、ラストもすっきりしない感じがした。

SPEED GRAPHER(全12巻)※/アニメ/評価:
(監)杉島邦久
腐敗した東京で、元戦場カメラマンが、陰謀に巻き込まれた不思議な力を持つ少女を助けるため、その少女に与えられた能力を駆使して、陰謀と戦うハードコア・サスペンス。というふれ込みだが、舞台設定に説得力がなく、何か全てにおいて物足りない。絵的にも、最近の作品にしては低レベル。とにかく、かっこよくない。

すもももももも〜地上最強の嫁〜(全9巻)※/アニメ/評価:
(監) 中西伸彰 (原)大高忍
コミック原作の格闘ラブコメ。武術の後継者である高校生、孝士は幼き頃のトラウマによって「暴力恐怖症」となり既に武術を止めていた。そんな孝士の前に西日本の武術家たちの長のひとり娘で流派の継承者である九頭竜もも子が、自分は許嫁だといって押しかけてくる。原作よりギャグに重点を置いていると聞いたので、笑いに飢えていた私は大笑いできるかと思って観てみたのだが、下ネタが多い割に、全体的に古くさい感じでイマイチ笑えなかったなぁ。

ゼーガペイン(全9巻)※/アニメ/評価:★★★★★
(監)下田正美
コンシュマーゲームと連動したロボットアクション作品。得てして、こういったメディアミックス作品はがっかりさせられることが多いのだが、これはなかなか。ネタバレすると面白さが減少するのであまり書かないが、とあるバーチャルロボットゲームをするはめになる高校生のキョウは、初めてにもかかわらず乗りこなせてしまう。しかし、そのあとから自分の周りで奇妙なことが起こり始め、現実世界に違和感を感じ始める。そんな時、先輩である謎めいた少女シズノから衝撃の真実を知らされる。
 世界観は最近ではよくあるパターンだが、次々と明かされる悲劇的な真実に揺れ動く、少年少女の心理描写が丁寧に描かれていて非常に好感が持てる。科学的根拠とかそういうのは曖昧で、予定調和と感じられるかもしれないが、スッキリした結末はとても良かった。ちょっと感動しちゃったな。あと、エンディングの入り方もグー。

星方天使エンジェルリンクス(全3巻)※/アニメ/評価:★★
(監)山口祐司 (原)矢立肇、伊藤岳彦
「星方武侠アウトロースター」のスピンオフ作品。弱冠16歳の巨乳美少女、リ・メイフォンは祖父の遺志を継ぎ、大財閥「リンクスグループ」の総帥に就任する。祖父の遺言に従い、選りすぐりの部下を集めると、無償にて宇宙海賊を退治する事業を開始する。しかし、メイフォンには隠された過去があった・・・。兄貴分の「アウトロースター」のように冒険活劇ではなく、話の本筋は陰謀やら復讐やらが入り交じったダークな内容。はっきりいって、作品のレベルはいまいち。作画レベルは安定してないし、話の展開が突然すぎるし、ラストもちょっと気に入らない。ネタバレになるので細かなことは言わないが、これじゃあ復讐のための操り人形じゃん。そう見えないよう努力はしてるみたいだけど。

星方武侠アウトロースター(全7巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)本郷みつる (原)矢立肇、伊藤岳彦
到星歴と呼ばれる、人類がエーテルが満ちた宇宙を駆け巡る時代。辺境の惑星で、何でも引き受ける便利屋のジーンとその相棒のジムは、美しい女・ヒルダから、荷物の運搬の依頼を受ける。その女は冷徹な女アウトローで、仕事が終わるとジーン達を始末しようするが、危機一髪で返り討ちにする。そして女の荷物を確かめると、中身は美しい少女メルフィナだった。メルフィナと巡り合ったジーンは、ヒルダが隠していた最新鋭の格闘式宇宙船(グラップラー・シップ)アウトロースター号を手に入れ、幼い頃のトラウマから宇宙に出る事に怯えを感じながらも、心の中でその冒険に憧れていた為、地上を飛び出し宇宙を駆け回る事になる。98年放送当時、あまり注目されなかったが、日本ではこういったスペースオペラはあまりなかったので、とても目新しく、楽しめた。腕で格闘する宇宙船というアイディアも斬新だったし、独特の世界観、緻密な設定、主人公以外のキャラクターも魅力的で割と好きな作品。漫画も出てたんだけど、こちらは3巻で休載。残念でならない。

絶対少年(全9巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)望月智充
得体の知れない、機械のような生物のような「マテリアルフェアリー」や謎の幼児と遭遇してしまった中学生達が、それらによって巻き起こされる不思議な体験を通して、他人との関わりを見つめ直していくジュブナイル作品。田菜編と横浜編の2部構成。脚本はパトレイバーなどで押井守とコンビを組んでいた伊藤和典が担当しており、非常に力が入っている感じが伝わってくる。(でも力が入りすぎて、中学生のセリフかよと思うところもあるが・・・。)続きの気になる展開は、ひとえにスタッフの力のなせる技ではなかろうか。

千と千尋の神隠し/アニメ/評価:★★★★
(監)宮崎 駿
世界の各賞を総なめにし、記録的大ヒットとなった話題作。今までの宮崎作品のような強い女の子ではなく、普通の弱い女の子が強く成長していく物語。どういうラストになるのか想像がつかなかったが、最後に感動させてくれるのはさすがだなぁ〜。第75回アカデミー賞、第52回ベルリン交際映画祭金熊賞等、数々の賞を受賞。

蒼穹のファフナー(全9巻)※/アニメ/評価:★★★★
(監)羽原信義
日本の片隅に浮かぶ竜宮島に、ある日突然、「あなたはそこにいますか」と不思議な声が響き渡る。そしてその瞬間、謎の巨大生命体によって島が襲撃され、島民が次々と犠牲になっていく。島に暮らす少年・真壁一騎は、切り札として用意されていた人型兵器・ファフナーに乗り込み戦うことになる。人類を守ろうと立ち上がった少年・少女の姿を描く。出だしから悲劇の臭いがプンプンする。最初は説明がないので話がわかりにくいが、進むにつれ少年達の悲劇的な出生の秘密が明らかになっていく。こういう話は割と好みなので話に引き込まれていった。ちょっとベタな感じもするが、十分泣かされる。音楽も物語の緊迫感を表現していてグーだ。やっぱロボット物のBGMはオケがいいよね。ちょっとおまけでこの評価。

蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT※/アニメ/評価:★★★
(監)羽原信義
TVシリーズの前日譚を描いたスペシャル版。人類軍とフェストゥムの両方から追われ、身を隠してきた竜宮島は、フェストゥムに探知される危機を迎えていた。未だ戦闘準備の整わない竜宮島は、ついに「L計画」という危機回避プランを実行に移す事を決定する。その計画とは、島の一部・アルヴィス左翼部L区画を切り離して囮とし,本島へのフェストゥムによる探知をかわすという作戦だった。
 TVシリーズと同様、悲劇の匂いがプンプン。あまりに切ない。1時間程度の作品だが、ストーリーはとても重厚な感じがした。ただ、シリーズを見ているのが前提だけどね。

創聖のアクエリオン(全9巻)※/アニメ/評価:★★
(監)河森正治
菅野よう子のオープニング最高。絵のクオリティも高水準。しかし、内容は・・・?。人間を狩る堕天使と人間達の戦いのストーリーだが、昔ながらの合体ロボットものを現代的にアレンジしたような作品で、物理法則や科学的根拠は全く無視。恥ずかしくなるような精神論を振りかざして敵を倒し、世界が悲惨な状況であるにもかかわらず、登場人物はずいぶんとお気楽な感じでシリアスさに欠ける。好きな人は好きって作品かな。

(※印は訳あり品,、この色は新作です。)
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